神社のお話 その1
現在、日本にある神社は、
8万社超(!)と言われています。
その神社なんですが、○○神社や○○大社、
○○神宮など、何か意味があるのでしょうか?
ちょっと調べてみましょう。
目次
社号とは
まず、例えば○○神社、○○神宮。
○○部分も含めて社号といいます。
前半の○○部分は、
主に祀られている神様の名前だったり、
建っている土地に関する名前
だったりするそうです。
それでは、
後半の~神宮や~神社などの部分。
これは何を意味しているのでしょうか?
神社の種類
○○神宮、○○八幡宮、○○神社など
後半部分はその神社の格を表しています。
これを社格といい、
かなり厳密に格付けしていたらしいのですが、
その歴史の始まりは平安時代からで、
昭和二十一年にGHQによる
神道指令によって廃止されるまで続いています。
制度そのものは廃止されましたが、
その思想は現在でも受け継がれているそうです。
※神社とお寺が同居する
神仏習合(しんぶつしゅうごう)期間は、
江戸時代まで続きました。
その間に神社ではさまざまな格付けが登場し、
神宮、大社などの名称が反映されました。
明治時代には神道を国家の宗教とするために
「神仏分離」政策が実施され、
今まで一つの宗教として扱われていた
神道と仏教が、それぞれ独立した宗教となりました。
神宮
伊勢神宮に代表される最上級の社格です。
伊勢神宮は通称で、正式には「神宮」といいます。
鹿島神宮、香取神宮も古くから神宮となっています。
明治時代以降には、
平安神宮(桓武天皇かんむてんのう)、孝明天皇(こうめいてんのう)
橿原神宮(神武天皇じんむてんのう)
明治神宮(明治天皇)など、
天皇を祭神とする神社が建立され、
神宮を名乗っています。
宮
本来は天皇の子(皇子など)や、
孫を祭神とする神社に付けられていましたが、
今では祭神に関係なく多くの神社に
付けられている社号です。
※最も知られているのが八幡宮です。
大神宮
天照大御神(あまてらすおおみかみ)や
豊受大神(とようけのおおかみ)を祀る
神社に大神宮の社号が付いています。
※伊勢神宮には社号に大神宮は
付いていませんが、大神宮に位置しています。
大社
現在大社となっているのは、
出雲大社と、明治時代以降に
大社と格付けされた神社です。
※出雲大社は平安時代より大社でしたが、
その読み方は「おおやしろ」です。
(現在では いずもたいしゃ と読まれています)
社
神社境内にある、ほかの神社の
小さな社(やしろ)のことです。
1ヶ所で様々な神社に
お参りできるようにと建てられています。
※境内社(けいだいしゃ)、摂社(せっしゃ)、
末社(まっしゃ)とも呼ばれます。
その2へ続きます☆