ちょっとだけ怖い話(会社編) その壱
ちょっとだけ怖い話(会社編) その壱

ちょっとだけ怖い話(会社編) その壱

通常時、私は会社員ですが

今回は会社で聞き込みした怖い話

(正確にいうと再投稿)を紹介していきます。

敏腕フロントマンS木氏。

彼にお聞きしたお話、というより

ラインで長文をいただいたものですので、

ここに前編、後編とわけて書いていこうと思います。

追いかけてくるもの

丁度、自分が中学1年か2年位の時の話。

父親の実家が、北海道日本海側の港町にあり

そこには、年に一度お盆の時期に

父方の親戚一同が集まります。


家の前には道路を挟んで広大な海が見え、

後ろには草木の生い茂った山がそびえる、

自然環境のいいそんな場所です。



昼間は見晴らしもよく、海岸に映る太陽の光が

眩しいくらいに明るい場所で、

海からの波の音がその景色を

一層際立たせてくれる、そんな美しいところです。



しかし、夜になるとその様相を変え

民家は点々とありますが、

虫の鳴き声しか聞こえないくらい静かになります。

昼間と同じ場所なので波の音は聞こえますが、

真っ暗闇から聞こえてくるその音は

なんとも不気味に感じるのです。



家の前の海岸は磯で、ごつごつした岩場があり

私たちの昼間の遊び場でした。

その磯場にいくつかの丸い穴や四角い穴が

所々に空いており、不思議に思って

昔父親に聞いたことがありました。


どうやら、その穴は人為的に空けられたもので、

丸太や角材をその穴に挿して

船着き場を組む土台を形成した様です。


昔は結構出稼ぎの人がそこに来ていたそうで、

海の荒れた時化(しけ)のときでも

海に出て遭難することが多かったそうです。

すると、数日後に浜に打ち上げられて

無残な姿で帰ってくるそうな・・・。

(顔にタコが張り付いて食われていたなんて、

衝撃的な話も聞いたことがあります。)



時期はお盆なので、当然お墓参りを

昼間に行う訳ですが、先祖代々のお墓は

家の後ろにそびえる山側に有ります。

山側にあるそのお墓までの道のりは、

舗装されている道なのでいいのですが

ずっと坂なのが難点で、

少しクランクした急な坂を進んだ後、

緩やかな一直線の坂道を登った先に

十字路が有り、その十字路をまっすぐ行くと

大きな鳥居のある神社があります。

その十字路右側(約50m~100m先)の

左側に墓地がありました。



昼間とうかいつも夕方近くにお参りをして、

なぜか帰りに先程の神社に子供たちで

勝手に足を運び、探検してから家に帰ったものです。



実はこの神社、裏側に小さな祠があり、

そこは草木が生い茂っていて入り込めないのですが

不思議な雰囲気を醸し出していました。

それを最初に見つけたいとこは

気味悪がっていましたけど。



まぁ、そんなこんなで、

夜中にそこに行くという肝試しを

発案したのは自分ですがね(笑)



ここからが奇妙な話です。


今でも思い出しますが、

確か8月14日の夜だったと思います。

時間は23:00位でした。



その時に言われた親戚のおばさんの言葉は

今でも覚えています。


「こんな時期のこんな時間にお墓なんて行ったら、

ご先祖さんみんな帰ってきてるよ!」


この言葉を、後で思い知ることになるとは

言うまでもありません。



勇敢にもこの肝試しに同行した

メンバーを紹介します。

まず、

ト〇キ(俺:男)

ヨ〇チ(ひとつ下:男)

ト〇ヤ(みっつ下?:男)

以上の3名です。


まず、ト〇キは幽霊に興味津々なちょっと変わった男子。

ヨ〇チは幽霊には興味があり、多少の霊感もあり、

よく金縛りにあうビビりな男の子。

ト〇ヤは幽霊に興味がある肝っ玉男子、

といった感じ。

親戚のみんなには心霊探検隊などと

笑われていた事を思い出します。



実は何度かこんなことをやっていて、

いつも

「折角肝試しやるんだから、

なんかないと面白くない!」

などと、呑気な考えでやっていました。


その日の状況はこうでした。


いつもよりも湿り気を帯びた風が、

体に妙に纏わりつく感じがして、

いつも聞こえる波の音がしませんでした。


辺りは静まり返り、

「りーん・・・りーん」と

虫の鳴く声が響くだけで

初めから今までと違う雰囲気があり、

妙に自分だけ興奮していたのを覚えています。


いつものように

お墓参りをするコースを進んでいくのですが、

その時はその道すがらも様子が変わっていました。

最初に急なクランクした道を登った先にある、

神社に繋がるまっすぐな道に差し掛かった時でした。

このまっすぐな道は、ところどころに民家が点在しています。

その民家の屋根の上から、

昼間には絶対に聞いたことのないような、

大小無数の何かがはじける音が鳴り始めたのです。

最初は、気のせいだと思っていました。

しかし、あまりにも音が大きく鳴りだしたので、

徐々に無視できなくなりました。



その音に、みんなも気が付き、

これが噂のラップ音だと初めて認識しました。

ビビりのヨ〇チは、もうビビりすぎて

右に俺、左にト〇ヤと、両脇に抱えるようにしか

進むことができない状態でした。

ラップ音の弾ける音に慣れてきたころ、

よくここに住んでる人は起きないなーと

少し感心し始めていました。



これってもしかして、俺たちにしか

聞こえていなかったのだろうか?



さらに進んで十字路に差し掛かったところで、

ヨ〇チの状態が悪化した。

履いていたサンダルが三叉のものだったのですが、

その左右両方の親指の付け根にある鼻緒の留め具が、

はじけ飛んだのです。


そんな状況に恐怖を感じながら

とりあえず神社の方へ進み、鳥居に差し掛かったところで

ト〇ヤが墓地を見て恐怖した。



墓が明るいのである。



その弐に続く☆

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